川端康成の「抒情歌」はミステリアスな文学作品だった

紹介本一覧

こんにちは!年25冊読んでいる高校1年生です(11月現在)。

今回は川端康成の「抒情歌」という作品について感想を話していきます。

>>>Twitterはこちらから

概要

抒情歌は新潮社「伊豆の踊子」に含まれている短編小説です

・読みやすさ…★★★★☆

・面白さ…★★☆☆☆

・ミステリー度…★★★☆☆

・読書時間…2時間

・ページ数…35ページ

抒情歌は新潮文庫「伊豆の踊子」に載っている短編小説です。

川端康成の作品の中でも珍しいミステリアスな内容でギャップがありました。

またページ数が少ないので読書初心者でも読みやすいです。

あらすじ

ある霊感の強い女人が恋人に捨てられ、彼の死を知り、その苦悩や失意の中で「輪廻転生の抒情詩」に救いを求める愛と死の物語。

Wikipediaより引用

誰もが一回は考えたことのあることを深掘りした作品

誰もが一回はこんなことを考えませんか?「死んだあとどうなるんだろ?

そんな素朴だけど奥の深いことを35ページにわたり深く掘り下げて話しているのがこの抒情詩のイメージです。

霊感の強い主人公が大事な人を失ったことにより生まれ変わりや、輪廻転生について考えてゆくという話で

「あ、確かに生まれ変わりもいいけどこういう死後の世界もいいな」

と思う箇所が何度もありました。

特に印象に残ったのはこの文節

よく気を付けてみますと、地上で死んだもの、腐ったものには、みんなそれぞれの香があります。その香が昇天して、その香が香となる前の元のものがその香から作られるのであります。

伊豆の踊子(新潮文庫) 川端康成著より引用

確かに匂い(=香)って上へ登っていきますよね。

それを川端康成は昇天と表現したのです。

「なるほどな」って思っちゃいました。

文体が面白い

主人公に完全に入ってるわけではなく、ナレーターが主人公について解説している印象でした。

「〜だったそうです」みたいな語り口が多くて

主人公にのめり込む、没入する感じとは違って客観的な立場で読めることで

逆に彼女の孤独感、大事な人を亡くした寂しさが強調されていました。

他に川端作品は2つほど読んでいるのですが

こんなにナレーションの解説で読む作品は初めてで、不思議な感じでした。

大事な人が亡くなったときに読むと泣ける

僕はまだ大事な人を亡くしていないのですが、おそらく大事な人を亡くしたときに読むと泣けてきます。

なぜなら「人の死と愛」という人間の根幹にある二つを上手に表現している作品だからです。

「人が死んだときどこへ行くのか、大事な人は死んでもそばにいてくれるのか

答えは出ないかもしれませんが参考になる部分はたくさんあります。

哲学書

そういう面からしたらこれは小説というより一種の哲学書かもしれません。

これから生きていくうちに必ず遭遇する”死”。

これについて説いている抒情歌は物語としてだけでなく、人生の参考となる哲学書としてあなたをサポートしてくれるかも。

抒情歌はこういう人向け

・文学レベルLv,40あたりの方

・ミステリアスな話が好きな方

・川端康成から哲学を学びたい方

比較的話も理解でき、読みやすいのでレベル的には40あたりがオススメです。

ぜひ読んでみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました